理学療法士が解説|ランニング初心者がケガを防ぐために最初に知っておくべき5つのポイント
「健康のためにランニングを始めたい」
「ダイエット目的で走りたい」
そう思ってランニングを始める人はとても多いですが、初心者ランナーの多くが最初の数ヶ月で膝や足の痛みを経験します。
研究では、ランナーの約30〜50%が1年以内に何らかのランニング障害を経験すると言われています。
私は理学療法士としてリハビリの現場で多くのランナーを見てきましたが、ケガをする人には共通点があります。
この記事では理学療法士の視点から「ランニング初心者がケガを防ぐためのポイント」を解説します。
目次
① 最初から走りすぎない
初心者が最も多くやってしまう失敗は「最初から頑張りすぎること」です。
ランニングは心肺機能よりも
- 筋肉
- 腱
- 関節
への負担が大きい運動です。
心肺機能は比較的早く適応しますが、筋肉や腱が強くなるには数週間〜数ヶ月かかります。
そのため最初は以下のようなペースがおすすめです。
| 項目 | おすすめ |
|---|---|
| 頻度 | 週2〜3回 |
| 時間 | 20〜30分 |
| 強度 | 会話できるゆっくりペース |
特に重要なのは「走り終わったあとに余裕がある強度」です。
② ウォーキングから始める
ランニング初心者は「走らなきゃいけない」と思いがちですが、 実はウォーキングから始めるのが安全です。
以下のように段階的に負荷を上げる方法がおすすめです。
| 週 | メニュー |
|---|---|
| 1週目 | ウォーキング30分 |
| 2週目 | ウォーク5分+ラン5分 ×3 |
| 3週目 | ランニング20分 |
このように徐々に身体を慣らすことがケガ予防のポイントです。
③ 膝の痛みは股関節が原因のことが多い
ランニングで多い痛みは
- 膝
- すね
- 足首
ですが、実は原因は股関節の筋力不足であることが多いです。
特に弱くなりやすい筋肉が中殿筋(お尻の筋肉)です。
ここが弱いと、走るたびに膝が内側に入り
- ランナー膝(腸脛靭帯炎)
の原因になります。
④ ランナーはお尻トレーニングが必須
ケガ予防のためにお尻の筋トレを取り入れましょう。
ヒップリフト
- 仰向けになる
- 膝を立てる
- お尻を持ち上げる
15回 × 2〜3セット
クラムシェル
- 横向きに寝る
- 膝を曲げる
- 上の膝を開く
15回 × 2〜3セット
このトレーニングだけでも膝の痛み予防に非常に効果的です。
⑤ シューズはケチらない
初心者ほどシューズを軽視しがちですが、これは非常にもったいないです。
ランニングでは体重の約3倍の衝撃が足にかかります。
クッション性の低いシューズを使うと
- 膝痛
- 足底筋膜炎
- シンスプリント
の原因になることがあります。
初心者にはクッション性が高いランニングシューズがおすすめです。
まとめ
理学療法士の視点でランニング初心者がケガを防ぐポイントは次の5つです。
- ① 最初から走りすぎない
- ② ウォーキングから始める
- ③ 股関節の筋力をつける
- ④ お尻トレーニングを行う
- ⑤ シューズをしっかり選ぶ
この5つを意識するだけでもケガのリスクは大きく減ります。
ランニングは健康・体力・メンタルすべてに良い運動です。
「ゆっくり・楽しく・ケガなく」続けていきましょう。
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